ZIP解凍
ZIP ファイルをブラウザだけで解凍し、中身を一覧・プレビュー・ダウンロードできます。Windows(Shift_JIS)で作られた ZIP を開いたときのファイル名の文字化けを自動検出・修正します。ファイルは一切サーバーに送信されません。
ブラウザでのZIP解凍とは
このツールはZIPファイルをブラウザ内だけで解凍し、中身の一覧表示・プレビュー・個別ダウンロードを行えます。解凍ソフトを入れられない環境や、共有端末で一時的に中身を確認したい場面で使えます。パスワードで保護されたZIP(AES-256・ZipCrypto)にも対応しています。
日本語環境で厄介なのが、ファイル名の文字化けです。ZIPの仕様上、ファイル名の文字コード情報を持たないエントリが存在するため、Windowsで作られたZIPをそのまま開くと名前が崩れることがあります。このツールは自動検出を試み、うまくいかない場合は文字コードを手動で選び直せます。ファイルの内容はサーバーへ一切送信されません。
ZIPを解凍する手順
- ZIPファイルを読み込む ファイルを枠内にドロップするか、クリックして選択します。内容は外部へ送信されません。
- ファイル名が正しいか確認する 名前が崩れている場合は、エンコーディングをShift_JISなどに切り替えると正しく表示されます。
- パスワードを入力する 保護されたファイルが含まれている場合は、パスワードの入力欄が表示されます。
- 中身を確認して取り出す 一覧から個別にダウンロードするか、まとめて展開できます。必要なファイルだけ取り出すことも可能です。
使いこなすためのヒント
- ファイル名が文字化けするのは、多くの場合 ZIP の仕様上「ファイル名の文字コード情報」が保存されていないためです。日本語 Windows で作られた ZIP は Shift_JIS、それ以外は UTF-8 であることが大半なので、文字化けした場合はエンコーディングのプルダウンで Shift_JIS を試してみてください。
- UTF-8 の文字コードであることが ZIP 内部のフラグで明示されているファイルには、? マークは付きません。マークが付いているファイルだけが「推測でデコードした」ファイル名です。
- フォルダ行をクリックすると展開・折りたたみができます。ファイル行をクリックするとテキスト・画像はその場でプレビューできます。
- Chrome や Edge では「すべて展開」でフォルダを選ぶと、元の階層構造を保ったまま直接書き出せます。それ以外のブラウザでは個別ファイルのダウンロードになり、フォルダ構造は保てません(ファイル名にアンダースコアで経路を残します)。
- パスワード保護(暗号化)された ZIP にも対応しています。鍵アイコンが付いたファイルは、上部の入力欄にパスワードを入力してからでないと展開・プレビューできません。AES-256 方式・従来の ZipCrypto 方式のどちらにも対応しています。
ZIP解凍の活用シーン
解凍ソフトが使えない環境で開く
会社の共有端末や設定を変えられないPCでも、ブラウザだけで中身を確認できます。ソフトの導入申請を待つ必要がありません。
文字化けしたファイル名を直す
Windowsで作られたZIPをMacで開いて名前が崩れる場面で、文字コードを指定して正しい名前を確認できます。
必要なファイルだけ取り出す
大きなZIPの中から1つだけ欲しい場合に、全体を展開せず個別にダウンロードできます。
開く前に中身を確かめる
受け取ったZIPに何が入っているかを一覧で確認できます。想定外のファイルが含まれていないかの点検に使えます。
ZIPに関する用語
- ZIP
- 複数のファイルを1つにまとめて圧縮する形式です。多くのOSが標準で対応しています。
- エントリ
- ZIPの中に含まれる個々のファイルやフォルダを指します。それぞれに名前と圧縮方式の情報を持ちます。
- AES-256
- ZIPで使われる強度の高い暗号化方式です。古いZipCryptoより安全性が高いとされています。
- ZipCrypto
- ZIPの古い暗号化方式です。互換性は高いものの、AESに比べると強度は劣ります。
- セントラルディレクトリ
- ZIPの末尾に置かれた収録ファイルの目録です。ここを読むだけで中身の一覧が分かります。
- 文字コードフラグ
- ファイル名がUTF-8であることを示す印です。これがないエントリは名前の文字コードを推測する必要があります。
よくある質問
余談ですが ― なぜ ZIP のファイル名は文字化けするのか
ZIP の仕様が生まれた1989年当時、ファイル名の文字コードを明示する仕組みはありませんでした。各国・各 OS が自国の文字コード(日本語なら Shift_JIS、西欧なら Windows-1252 など)でファイル名をそのまま書き込んでいたため、違う環境で開くと文字化けするのが「仕様通りの動作」だったのです。
この問題を解決するため、2007年頃から「Language encoding flag (EFS)」という仕組みが追加されました。ZIP の各エントリが持つフラグの1ビットを使い、「このファイル名は UTF-8 で書かれている」と明示できるようになったのです。しかし古い ZIP ツールや、いまだにこのフラグを立てない一部のソフトウェアも残っているため、2020年代になっても Windows/Mac 間の文字化け問題は完全には解決していません。
なお、この文字化けは「データそのもの」の破損ではありません。ファイルの中身(テキストや画像のバイト列)は無事なまま、ファイル名という「メタデータ」だけが誤ったルールで解釈されているだけです。だからこそ、正しいエンコーディングさえ分かれば、このツールのように後から修正して正しい名前を復元できます。