TAR.GZ作成
複数のファイルやフォルダをブラウザ内で tar にまとめてから gzip 圧縮し、.tar.gz・.tgz・.tar(無圧縮)・.gz(単一ファイル)の好きな形式でダウンロードできます。Linuxサーバーへのアップロードに便利。ファイルは一切サーバーに送信されません。
TAR.GZ作成とは
TAR.GZ作成は、複数のファイルやフォルダを1つの tar.gz(または tgz・tar・gz)ファイルにまとめられるツールです。ブラウザに標準搭載されている Compression Streams API を使ってすべての処理を端末内で完結させているため、ファイルの内容が外部のサーバーへアップロードされることはありません。機密性の高い資料や個人情報を含むファイルでも安心して圧縮できます。
出力形式は4種類から選べます。.tar.gz は tar でまとめてから gzip 圧縮する最も一般的な形式で、Linuxサーバーへのアップロードや配布に広く使われています。.tgz は中身が .tar.gz と完全に同じで拡張子だけが短い別名です。.tar は圧縮をスキップした無圧縮形式、.gz は tar を介さず単一ファイルをそのまま圧縮する形式で、用途に応じて使い分けられます。
TAR.GZ作成の使い方
- ファイルやフォルダを追加する ドロップ領域にファイルやフォルダをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」「フォルダを選択」ボタンから追加します。
- ファイル名を確認・入力する 出力するアーカイブのファイル名を入力欄で確認し、必要に応じて分かりやすい名前に変更します。
- 出力形式を選ぶ .tar.gz・.tgz・.tar・.gz の中から用途に合った形式を選択します。ファイルが1件のときのみ .gz を選べます。
- アーカイブを作成してダウンロードする 「アーカイブを作成してダウンロード」ボタンを押すと、ブラウザ内で圧縮処理が実行され自動的にダウンロードされます。
使いこなすためのヒント
- フォルダをまとめてドロップすると、元の階層構造を保ったまま tar にまとめられます。個別にファイルを選ぶ場合はフォルダ構造を持たない、フラットなアーカイブになります。
- .tar.gz と .tgz は中身が完全に同じで拡張子が違うだけです。npm パッケージなど .tgz の拡張子を期待するツールに渡す場合は .tgz を選んでください。
- 「.tar(圧縮しない)」を選ぶと gzip 圧縮をスキップします。画像・動画・ZIP など、すでに圧縮済みのファイルをまとめる場合は圧縮してもサイズがほとんど変わらないため、無圧縮の方が高速です。
- .gz は tar を使わず単一ファイルを直接圧縮する昔ながらの形式です。ログファイル1つだけを圧縮したい場合など、ファイルが1件のときのみ選択できます。
- 大量のファイルや大きなファイルをまとめる場合、ブラウザのメモリ上で処理するため時間がかかったり、環境によっては失敗することがあります。数百MB〜数GB規模になる場合は、いくつかに分けて圧縮することをおすすめします。
TAR.GZ作成の活用シーン
Linuxサーバーへのアップロード前の準備
Webサイトやプロジェクトのフォルダを丸ごと tar.gz にまとめておくと、SSH経由のアップロードやデプロイ作業を1ファイルの転送だけで済ませられます。
npm形式の .tgz パッケージの用意
npm パッケージのように .tgz 拡張子を前提とするツールへ渡す配布物を、専用のCLIを使わずブラウザだけで作成できます。
ログファイルのまとめての保管
複数に分かれた日次ログなどを1つの tar.gz にまとめることで、保管や受け渡しの際にファイル数を減らせます。
サーバーを介さない複数ファイルの受け渡し
メールやチャットに複数ファイルを添付する代わりに1つのアーカイブにまとめられ、しかも圧縮処理がすべて手元の端末で完結するため、内容を外部サーバーに預けたくない場面に向いています。
フォルダ構造を保ったバックアップ
フォルダごとドロップすれば元の階層構造を保ったままアーカイブ化できるため、設定ファイル群などの構成をそのまま保存したいときに役立ちます。
用語集
- tar
- 複数のファイルを1つにまとめる(アーカイブ化する)ための形式・コマンドです。Tape ARchive の略で、それ自体には圧縮機能がありません。
- gzip
- データを圧縮するための形式・コマンドです。tar でまとめたファイルを gzip で圧縮すると tar.gz になります。
- .tgz
- .tar.gz と中身が完全に同じアーカイブに付けられる、短い別名の拡張子です。8文字以内のファイル名が必要だった古い環境の名残です。
- PAXヘッダー
- 古い tar 形式ではファイル名を100バイトまでしか格納できないため、長いパスを扱うために考案された拡張ヘッダーです。
- Compression Streams API
- ブラウザに標準搭載された、gzip などの圧縮・展開をJavaScriptから直接扱えるWeb APIです。サーバーを介さずクライアント側だけで圧縮処理を完結できます。
- ustar形式
- POSIXで標準化された tar のヘッダー形式です。ファイル名フィールドが100バイトに制限されており、これを超える場合はPAXヘッダーで補います。
よくある質問
余談ですが ― tar の512バイトとPAX拡張ヘッダー
tar のファイル形式は1970年代の磁気テープ装置(Tape ARchive)向けに設計されたため、データは512バイト単位の「ブロック」で区切られています。ファイルの中身が512バイトの倍数でない場合は、末尾に0で埋めたパディングが追加されて次のブロック境界に揃えられます。この単純な構造のおかげで、tar は今でも実装が容易でストリーミング処理と相性の良い形式であり続けています。
古い ustar 形式のヘッダーには、ファイル名を格納するフィールドがわずか100バイトしか用意されていません。深い階層のフォルダや長いファイル名を tar にまとめようとすると、この制限に収まらないことがあります。そこで考案されたのが PAX 拡張ヘッダーで、本来のエントリの直前に「本当の名前」を記録した特別なブロックを挿入することで、実質的に長さの制限を回避しています。このツールも100バイトを超えるパスに対しては自動的に PAX 拡張ヘッダーを付与します。
ZIP と違い、tar・gzip の組み合わせにはパスワード保護の仕組みがありません。tar は「まとめるだけ」、gzip は「圧縮するだけ」というそれぞれ単機能のツールとして設計されているためです。機密性の高いファイルを配布したい場合は、暗号化に対応した姉妹ツールの ZIP作成 をご利用ください。