タップテンポ(BPM測定)
曲に合わせてボタンやスペースキーをタップするだけでBPM(テンポ)を自動計算する無料ツールです。テンポが分からない曲のBPMをすばやく調べられます。
タップテンポとは
タップテンポとは、曲のビートに合わせて一定のリズムでボタンやキーをタップし、そのタップ間隔からBPM(Beats Per Minute、1分間の拍数)を逆算する機能のことです。DJミキサーやギター用エフェクター、DAW(音楽制作ソフト)の多くに搭載されている定番機能で、このツールはブラウザ上でその機能だけを単体で使えるようにしたものです。
曲のテンポが分からないとき、耳だけでBPMを言い当てるのは難しいですが、体でリズムを取りながらタップするだけなら誰でも簡単にできます。直近数回分のタップ間隔を平均して算出するため、多少タイミングがずれても安定した値が得られます。
タップテンポの使い方
- 曲を再生する BPMを調べたい曲やリズムを再生し、ビートを確認します。
- ビートに合わせてタップする 大きなボタンをクリック、またはスペースキーを押して、ビートに合わせて連続でタップします。
- 4〜8回ほどタップを続ける タップの回数が増えるほど平均値が安定し、算出されるBPMの精度が上がります。
- BPMを確認する 画面にリアルタイムで表示されるBPMと、1拍あたりの長さ(ミリ秒)を確認します。
- 必要ならリセットする 別の曲を測り直したい場合は「リセット」を押すか、2秒以上タップを止めると自動的に履歴がリセットされます。
使いこなすためのヒント
- タップの回数を増やすほど、指のわずかなブレが平均化されてBPMの精度が上がります。最低4回、できれば8回以上タップするのがおすすめです。
- スペースキーでのタップは、キーボードから手を離さずに操作できるため、PCで音楽制作をしながらの計測に向いています。
- 直前のタップから2秒以上経つと自動的にリセットされます。別の曲を測るときはそのまま新しいビートでタップし直してください。
- 求めたBPMは「1拍の長さ(ミリ秒)」も同時に表示されるので、そのままディレイやLFOのテンポ同期設定に使えます。
- 曲の頭出し部分は走ったり遅れたりしやすいため、曲がある程度進んで安定したセクションでタップするとより正確な値が得られます。
こんなときに使えます
DJがBPMの分からない曲を選曲するとき
手元の曲のBPMを把握して、次にかける曲とのテンポを揃えるための目安にできます。
ギタリストがディレイのタイムを設定するとき
タップで求めたBPMを元に、テンポ同期したディレイ・エコーの設定値を計算できます。
ダンスや振り付けの練習をするとき
曲の速さを数値で把握しておくと、振りのカウントや練習用メトロノームの設定に活用できます。
動画編集でBGMのテンポに合わせて編集点を決めるとき
曲のBPMが分かれば、拍のタイミングでカットを入れる際の目安になります。
用語集
- BPM
- Beats Per Minuteの略で、1分間に何拍あるかを示すテンポの単位です。数値が大きいほど速い曲になります。
- タップテンポ
- ボタンやキーをビートに合わせて連打し、その間隔からBPMを逆算する機能のことです。
- 拍(ビート)
- 音楽のリズムを構成する基本単位で、メトロノームが鳴るタイミングに相当します。
- ディレイタイム
- ディレイエフェクトで原音の後にエコー音が鳴るまでの時間(ミリ秒)です。BPMに同期させて設定することが多いです。
- 外れ値
- 極端に短い、または長いタップ間隔のことで、誤反応や測定ミスによって発生します。このツールでは一定の範囲外の間隔を除外して平均値を安定させています。
よくある質問
余談ですが ― タップテンポ機能はどこから生まれたのか
タップテンポという操作方法は、1990年代にデジタルディレイやDAWが普及する中で広まりました。当時のギタリストやDJは、演奏中に曲のテンポを数値で入力する余裕がなかったため、機材のボタンをビートに合わせて叩くだけでテンポを設定できる仕組みが求められました。これに応える形で、多くのデジタルエフェクターやドラムマシンに「TAP」ボタンが搭載されるようになりました。
DJ用のミキサーやCDJにもタップテンポ機能が搭載されており、曲がBPM情報を持っていない場合でも、オンビートで数回タップするだけでおおよそのテンポを把握できます。ライブパフォーマンス中に瞬時にテンポを確認できるこの機能は、今でも多くのプロ機材に標準搭載されています。
現在ではDAWソフトの多くが波形解析によって自動でBPMを検出できるようになりましたが、生演奏やアコースティックな録音、ライブ音源のようにテンポが揺れる曲では自動検出が不安定になることがあります。そうした場合には、人間が実際にビートを感じながらタップする方が、感覚的に自然なテンポを素早くつかめることも少なくありません。