犬・猫の1日の給餌量・カロリー計算(体重・ライフステージから算出)

犬・猫の体重・ライフステージを入力するだけで、1日に必要なカロリー(MER)を計算する無料ツールです。フードのカロリー密度(kcal/100g)を入力すると、1日の給餌量(g)・1回あたりの給餌量まで自動で算出します。

ライフステージ別 MER係数早見表

種類 ライフステージ MER係数 説明
犬 子犬(生後4ヶ月未満) 3.0 成長期のうち最もエネルギー要求量が大きい時期
犬 子犬(生後4ヶ月〜成犬になるまで) 2.0 成長速度がゆるやかになる時期
犬 成犬(避妊・去勢なし) 1.8 一般的な成犬の維持エネルギー
犬 成犬(避妊・去勢済み) 1.6 避妊・去勢後は代謝が落ちる傾向がある
犬 シニア犬(7歳以上目安) 1.4 活動量・筋肉量の低下を反映
犬 減量中の犬 1.0 獣医師の指導のもとでの減量計画を想定
犬 活発・運動量の多い犬 3.0 作業犬・運動量が非常に多い犬向け
猫 子猫(生後4ヶ月未満) 3.0 成長期のうち最もエネルギー要求量が大きい時期
猫 子猫(生後4ヶ月〜1歳になるまで) 2.5 成長速度がゆるやかになる時期
猫 成猫(避妊・去勢なし) 1.4 一般的な成猫の維持エネルギー
猫 成猫(避妊・去勢済み) 1.2 避妊・去勢後は代謝が落ちる傾向がある
猫 シニア猫(7歳以上目安) 1.1 活動量・筋肉量の低下を反映
猫 減量中の猫 0.8 獣医師の指導のもとでの減量計画を想定
猫 活発・運動量の多い猫 1.6 活発で運動量の多い猫向け

犬・猫の給餌量・カロリー計算とは

犬・猫の1日の給餌量・カロリー計算ツールは、体重とライフステージ(子犬・子猫、成犬・成猫、シニア、避妊・去勢後など)を入力するだけで、その子が1日に必要とするおおよそのカロリー(MER:維持エネルギー要求量)を算出します。さらにフードのカロリー密度(kcal/100g)を入力すると、実際に与えるべき給餌量(g)も自動で計算します。

パッケージに記載されている給餌量表はあくまで平均的な体格・活動量を前提にした目安のため、避妊・去勢後や運動量の多い個体では実際の適量とずれることがあります。本ツールは獣医学領域で広く参照されているRER(安静時エネルギー要求量)とMER係数を使い、その子の状態に合わせた給餌量の目安をその場で計算できます。すべての計算はブラウザ内で完結し、入力内容がサーバーに送信されることはありません。

犬・猫の給餌量計算の使い方

  1. 種類(犬・猫)を選ぶ 表示されるライフステージの選択肢が種類によって切り替わります。
  2. 体重とライフステージを選ぶ 現在の体重(kg)を入力し、成長段階・避妊去勢の有無・活動量に近いライフステージを選択します。
  3. (任意)フードのカロリー密度を入力する フードパッケージに記載されている代謝エネルギー(kcal/100g)を入力すると、給餌量(g)まで計算されます。
  4. 1日の食事回数を選ぶ 1回あたりの給餌量の目安が表示されます。

使いこなすためのヒント

  • フードパッケージに記載されている「代謝エネルギー(ME)」の値を使うと、より正確な給餌量を計算できます。記載がない場合はメーカーの公式サイトで確認しましょう。
  • 複数種類のフードやおやつを与えている場合は、それぞれのカロリーを合算して1日の総摂取量を管理することが大切です。
  • 避妊・去勢後は代謝が落ちやすいため、体重の変化を見ながら定期的に給餌量を見直しましょう。
  • 計算結果はあくまで目安のため、実際の体重の変化を1〜2週間ごとに確認し、増えすぎ・減りすぎていないか調整してください。

犬・猫の給餌量計算の活用シーン

新しいフードに切り替えるとき

フードのカロリー密度が変わった際に、適切な給餌量をすぐに再計算できます。

避妊・去勢直後の食事管理

代謝の変化に合わせてライフステージを切り替え、給餌量の目安を見直せます。

複数頭を飼っている場合の個体管理

体重・ライフステージが異なる犬・猫それぞれの給餌量を個別に確認できます。

犬・猫の給餌量計算に関する用語

安静時エネルギー要求量(RER)
体重から算出する、その動物が絶対安静の状態で1日に消費する基礎的なエネルギー量の目安です。RER = 70 × 体重(kg)の0.75乗という式で近似されます。
1日の維持エネルギー要求量(MER)
RERにライフステージ・活動量に応じた係数を掛けて求める、日常生活で1日に必要なエネルギー量の目安です。
代謝エネルギー(ME)
フードに含まれる栄養素のうち、実際に体内で利用可能なエネルギー量です。フードパッケージのkcal/100gやkcal/kgの表示はこの値を指すことが多いです。
ライフステージ
子犬・子猫期、成犬・成猫期、シニア期など、成長段階や体の状態に応じた区分です。必要なエネルギー量は段階によって大きく異なります。
避妊・去勢
生殖機能を取り除く手術です。手術後は代謝が落ちる傾向があり、必要なエネルギー量が減ることが知られています。

よくある質問

フードのパッケージに記載されている「代謝エネルギー」「ME」「kcal/100g」等の表示を確認してください。記載がない場合はメーカーの公式サイトやカスタマーサポートに問い合わせると確認できます。

体重は給餌量を計算するための基本情報のため、入力が必須です。ライフステージやフードのカロリー密度を変えて、目安を比較することもできます。

いいえ。本ツールの計算結果はあくまで一般的な目安であり、個体差や運動量、体調によって実際に必要なカロリーは変動します。定期的に体重やボディコンディションスコア(BCS)を確認し、必要に応じて給餌量を調整してください。

おやつのカロリーも1日の総摂取量に含めて考える必要があります。おやつを多く与える場合は、計算された給餌量からおやつのカロリー分を差し引いて調整することをおすすめします。
ツールくん

余談ですが ― なぜ「体重の0.75乗」でエネルギー量を計算するのか

動物が消費するエネルギー量は、単純に体重に比例するわけではありません。体が大きくなるほど、体重に対する体表面積の割合は小さくなり、熱として失われるエネルギーの割合も下がっていきます。そのため、体重をそのまま使うのではなく、体重の0.75乗(4分の3乗)を使うことで、小型犬から大型犬まで幅広い体格に対応できる近似式になっているといわれています。

この「体重の0.75乗」という関係は、動物のエネルギー代謝に関する研究(クライバーの法則として知られる経験則)に由来しています。ネズミからゾウまで、体格の異なる多くの動物種で、基礎代謝量が体重の0.75乗にほぼ比例することが確認されており、ペットの栄養管理でもこの関係を利用したRER(安静時エネルギー要求量)の計算式が広く使われています。

ただし、RERはあくまで「絶対安静時」のエネルギー量の目安です。実際の生活では、成長・繁殖・運動・気温・ストレスなど様々な要因でエネルギー消費量が変わるため、RERにライフステージや活動量に応じた係数(MER係数)を掛けて、日常生活で必要なエネルギー量(MER)を近似しています。本ツールもこの考え方にもとづいて給餌量を算出しています。