睡眠時間計算(90分周期の就寝・起床時刻)
起きたい時刻から寝るべき時刻を逆算、または寝る時刻から起きるべき時刻を順算します。90分(調整可)の睡眠周期に合わせた就寝・起床の目安を、すっきり起きやすい周期数付きで表示します。
睡眠周期の基礎知識
| 段階 | 周期内の目安 | 主な特徴の目安 |
|---|---|---|
| ノンレム睡眠(浅い) | 入眠直後〜30分ほど | 脳や身体を休息モードに切り替える段階で、比較的浅く、音や刺激で目が覚めやすいとされています |
| ノンレム睡眠(深い) | 入眠後30分〜1時間ほど | 深部体温が下がり、成長ホルモンの分泌や身体の修復が活発になるとされる、いちばん深い段階です |
| レム睡眠 | 各周期の後半 | 脳が活発に働き、夢を見やすいとされる段階です。記憶の整理・定着に関わっているという説があります |
| 覚醒に適した浅い段階 | 周期の切れ目付近 | ノンレム睡眠の深い段階からレム睡眠へ移り変わる浅い区間で、このタイミングで起きると比較的すっきり感じやすいとされています |
睡眠時間計算とは
睡眠時間計算は、レム睡眠とノンレム睡眠がひと巡りする「睡眠周期」(一般的に約90分)を単位として、すっきり起きやすいタイミングの就寝・起床時刻を逆算・順算するツールです。起きたい時刻を指定すれば、そこから睡眠周期の整数倍だけ遡った就寝時刻の候補を、寝る時刻を指定すれば、そこから睡眠周期の整数倍だけ進んだ起床時刻の候補を、それぞれ複数パターン表示します。
睡眠周期の切れ目(ノンレム睡眠の深い段階からレム睡眠へ移り変わるあたり)で目覚めると、深いノンレム睡眠の最中に起きるより脳が覚醒しやすく、寝覚めがすっきりしやすいと考えられています。周期の長さは個人差があるため、本ツールでは80〜120分の範囲で調整できるようにし、寝床に入ってから実際に眠りにつくまでの時間(入眠潜時)も加味した計算にしています。
使い方
- 計算方法を選ぶ 「起きたい時刻から逆算」(目覚ましをセットする時刻が決まっている場合)か「寝る時刻から順算」(これから寝る場合)のどちらかを選びます
- 時刻を入力する 選んだ計算方法に応じて、起きたい時刻または寝る時刻を入力します
- (必要なら)周期の長さ・入眠時間を調整する 既定値(周期90分・入眠15分)のままでもよいですが、自分の感覚に近い値がわかっている場合は調整すると精度が上がります
- 結果を確認する 3〜6周期分の就寝・起床の目安時刻が一覧表示されます。緑色の「推奨」表示は成人の推奨睡眠時間(7〜9時間)に相当する候補です
使いこなすためのヒント
- 周期の切れ目付近で起きるほどすっきり感じやすいとされていますが、あくまで統計的な傾向であり、体調やその日の睡眠不足の度合いによって感じ方は変わります。
- 入眠までの時間は緊張・カフェイン・スマートフォンの使用などで長くなることがあります。いつもより寝つきが悪いと感じる日は、入眠時間を長めに設定して計算すると目安がずれにくくなります。
- 短時間睡眠(3周期未満)を続けると睡眠不足が蓄積しやすいため、「推奨」表示(5〜6周期)を目安に、できるだけ十分な睡眠時間を確保することをおすすめします。
- 毎日同じ時刻に寝起きすることも、睡眠の質を保つうえで周期の長さと同じくらい重要とされています。
活用シーン
朝の予定に合わせた逆算
始業時刻や新幹線の時間など、起きたい時刻が決まっているときに、何時に寝ればすっきり起きられるかの目安を調べられます
寝る前の最終確認
これから寝ようとしているタイミングで、何時に起きれば周期の切れ目に近くなるかを確認し、目覚ましの時刻を微調整するのに使えます
昼寝(パワーナップ)の時間調整
入眠時間を短めに、寝る時刻を「今」に設定して短時間の周期(1〜2周期相当)を確認すれば、深い睡眠に入る前に起きる短時間の昼寝の目安にもなります
交代勤務・時差ぼけ時の目安探し
普段と異なる時間帯に寝起きする必要があるとき、睡眠周期に基づいた候補時刻をいくつか比較して選ぶ材料にできます
用語集
- 睡眠周期
- ノンレム睡眠とレム睡眠がひと巡りする単位のことです。一般的には約90分とされますが、個人差で80〜120分程度に分布するといわれています
- レム睡眠
- Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の略で、脳が活発に働き夢を見やすいとされる浅い睡眠段階です。各周期の後半に多く現れます
- ノンレム睡眠
- レム睡眠以外の睡眠段階の総称で、浅い段階から深い段階まであります。深いノンレム睡眠中は特に覚醒しにくいとされています
- 入眠潜時
- 寝床に入ってから実際に眠りにつくまでにかかる時間のことです。個人差が大きく、本ツールでは目安として調整できるようにしています
- 深部体温
- 身体内部(脳や内臓)の温度のことです。夜にかけて下がることで眠気が強まり、深いノンレム睡眠に入りやすくなるとされています
よくある質問
余談ですが ― 「90分周期」という数字の見つかり方
睡眠がレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返すという発見は、1950年代の脳波(EEG)や眼球運動の観測研究によってもたらされました。一晩の睡眠を通してこの周期がおおよそ90分前後で繰り返されることが多くの研究で報告され、以来「90分周期」は睡眠を語るうえでの代表的な目安として広く知られるようになりました。
しかし、この90分という数字はあくまで平均的な目安であり、個人差はもちろん、同じ人でもその日の疲労度・年齢・睡眠環境によって周期の長さは変動するとされています。特に入眠直後の周期は深いノンレム睡眠の割合が多く、明け方に近づくほどレム睡眠の割合が増えていく傾向があることも知られています。
「周期の切れ目に起きるとすっきりする」という考え方自体は睡眠科学の中でも比較的単純化された目安ですが、多くの睡眠計算ツールが90分単位での逆算・順算を採用しているのは、この分かりやすさと実用性のバランスによるものだと考えられます。