スペイン給与手取り計算(Salario Bruto a Neto)

スペインの額面年収(salario bruto)・雇用契約形態(無期/有期)・扶養する子の人数を入力すると、社会保険料(Seguridad Social)とIRPF(所得税)を差し引いた手取り額(salario neto)を無料で自動計算します。

手取りに影響するその他の要素

  • 有期雇用契約(contrato temporal)は無期雇用契約(contrato indefinido)より失業保険の被雇用者負担率がわずかに高く設定されています。
  • 給与所得控除(reducción por rendimientos del trabajo)は年収が上がるほど逓減し、純収入が19,747.50ユーロを超えると0円になります。
  • 扶養する子がいる場合、1人目は2,400ユーロ、2人目は2,700ユーロ、3人目は4,000ユーロ、4人目以降は1人あたり4,500ユーロが人的最低限に加算され、実質的な非課税枠が広がります。
  • 実際の実効税率は居住する自治州(Comunidad Autónoma)によって数ポイント異なるため、このツールの試算値はあくまで全国的な標準値としての目安です。
  • 賞与・現物給与は日本の企業慣行と異なり、多くの企業で「pagas extras(特別手当)」として年2回、年間給与に組み込まれる形で支給されます。

よくある質問

salario brutoは社会保険料・所得税が差し引かれる前の額面給与、salario netoはそれらを差し引いた後に実際に振り込まれる手取り給与を指します。求人広告の年収表記は通常salario brutoです。

所得税(IRPF)の実際の税率・控除は居住する自治州(Comunidad Autónoma)や個人の家族構成・その他控除によって細かく異なるため、このツールは全国的な標準値を用いた概算です。正確な金額は自治州の税務窓口や給与明細で確認してください。

差は主に失業保険の被雇用者負担率(無期1.55%・有期1.60%)のわずかな違いのみで、額面年収に対する影響は小さく、他の社会保険料・所得税の計算方法は共通です。
ツールくん

余談ですが ― スペインの給与明細と自治州ごとの税率差

スペインのIRPF(所得税)は、国(Estado)と17の自治州(Comunidad Autónoma)が課税権を分け合う独特な二層構造を持っています。国税分の税率表は全国共通ですが、自治州税分の税率表・控除は各州が独自に設定できるため、同じ額面年収でも居住地によって手取り額が変わります。実際、最高税率区分の実効税率はマドリード州の約45%からバレンシア州の約54%まで開きがあるとされています。

このツールで採用している税率表(19%〜47%の6段階)は、複数の州でよく見られる標準的な国税+自治州税の合算値に近い参考値です。正確な手取り額を知りたい場合は、居住する自治州の税務局(Agencia Tributaria の地域窓口)が公表する自治州別スケールを確認することをおすすめします。

社会保険料(Seguridad Social)は国が一元管理しており、自治州による違いはありません。被雇用者負担は一般拠出金・失業保険・職業訓練・MEI(世代間衡平メカニズム、2023年の年金制度改革で新設)の4項目で構成され、合計でおおむね額面の6.5%前後です。