イタリア給与手取り計算(Calcolo Stipendio Netto)

イタリアの額面年収(stipendio lordo)と年間給与支給回数(13次給与/14次給与)を入力すると、INPS社会保険料とIRPEF(所得税)・地方税を差し引いた手取り額(stipendio netto)を無料で自動計算します。

手取りに影響するその他の要素

  • 給与所得控除(detrazione per lavoro dipendente)は年収15,000ユーロちょうどを境に、定額1,955ユーロから逓減式(15,000ユーロ超で3,100ユーロ)へ切り替わる特徴的な段差があります。
  • 中間所得層向け追加控除(ulteriore detrazione)は年収20,000ユーロ超〜32,000ユーロ以下で定額1,000ユーロが適用され、40,000ユーロに向けて段階的に減少します。
  • 低所得層向け還付的控除(trattamento integrativo)は年収15,000ユーロ以下の被雇用者に最大1,200ユーロが上乗せされますが、給与所得控除だけで税額が0円になる非常に低い年収では対象外になります。
  • 州税・市町村税は居住地によって数千円単位で手取りに差が出るため、正確な金額は居住する州・市町村の税率表を確認することをおすすめします。
  • イタリアの多くの企業は額面年収を13回(tredicesima込み)または14回(quattordicesimaも込み)に分けて支給するため、日本の「月給×12+賞与」とは支給スケジュールの考え方が異なります。

よくある質問

stipendio lordoは社会保険料・所得税が差し引かれる前の額面給与、stipendio nettoはそれらを差し引いた後に実際に振り込まれる手取り給与を指します。求人広告の年収表記は通常stipendio lordoです。

実際のIRPEF(所得税)は居住する州・市町村の付加税率や個人の家族構成・その他控除によって細かく異なるため、このツールは全国的な標準値を用いた概算です。正確な金額は居住地の税率表や給与明細(busta paga)で確認してください。

はい、いずれも通常の給与と同じ課税対象です。このツールでは額面年収を選択した支給回数(13回または14回)で割ることで、1回あたりの手取り額を試算しています。
ツールくん

余談ですが ― イタリアの「13次給与」と地方税の複雑さ

イタリアの給与体系で特徴的なのが「13次給与(tredicesima mensilità)」です。これは12か月分の月給に加えて、多くの場合12月に支給される「もう1か月分」の給与で、日本の冬季賞与に近い役割を果たしますが、法律で支給が義務付けられている点が異なります。さらに銀行・保険業界など一部の業種では「14次給与(quattordicesima mensilità)」も夏季に支給され、年間の総支給回数が14回になります。

イタリアの所得税(IRPEF)は国税に加えて、20の州(Regione)と各市町村(Comune)がそれぞれ独自の付加税(addizionale regionale・addizionale comunale)を課す多層構造を持っています。州税は財政再建計画(piano di rientro sanitario)を抱える州ほど高くなる傾向があり、南部の州は北部・中部の州より高めの税率になることが知られています。

INPS(Istituto Nazionale della Previdenza Sociale、イタリア国民社会保障機構)は年金・失業保険・傷病手当等を一元的に管理する公的機関で、被雇用者は額面給与の約9.19%を毎月天引きされます。日本の厚生年金・雇用保険に相当する複数の制度が1つの機構に統合されている点が特徴です。