バリスタFIRE(Barista FIRE)計算

現在の資産額・想定年間生活費・パートタイム想定年収・安全な取崩し率(4%ルール等)を入力すると、資産の取崩しとパートタイム収入の合計で生活費をまかなえるか(バリスタFIREに到達しているか)を判定します。

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バリスタFIRE(Barista FIRE)とは

バリスタFIRE(Barista FIRE)とは、FIRE(早期リタイア)の考え方の一種で、「フルタイムの収入がなくても、資産からの安全な取崩し額とパートタイムの収入を組み合わせれば生活費をまかなえる状態」のことです。名称は、フルタイムの仕事を辞めてカフェのバリスタのような労働時間の短い仕事に転じても生活が成立する、という比喩に由来します。完全なFIRE(一切働かずに生活できる状態)よりも到達しやすく、コーストFIRE(追加積立ゼロで運用成長だけに委ねる考え方)ともまた異なる、パートタイム収入を組み込んだ中間的な達成状態です。

本ツールは、現在の資産額に安全な取崩し率(4%ルール等)を掛けた年間取崩し額と、想定するパートタイム年収の合計が、想定する年間生活費をまかなえるかどうかを判定します。まだ到達していない場合は、生活費からパートタイム収入を差し引いた残りを取崩し率で逆算した「バリスタFIREに必要な資産額」と現在の資産額の差を示し、毎月の追加積立額を入力することで到達までの期間もあわせて算出できます。

使い方

  1. 現在の資産額を入力する 投資・現金等の合計額を入力します
  2. リタイア後の年間生活費を入力する フルタイムを辞めた後に実際に必要になりそうな生活費の見込み額を入力します
  3. パートタイムでの想定年収と取崩し率を入力する 副業・パートタイム収入の見込み額と、資産から安全に取り崩せる年率(デフォルト4%)を入力します
  4. 結果を確認する バリスタFIREに到達しているかどうかと、必要な資産額(バリスタFIREナンバー)が表示されます
  5. (任意)期待運用利回りと毎月の追加積立額を入力する 未達の場合、積立を継続した場合にバリスタFIREへ到達するまでの期間を確認できます

使いこなすためのヒント

  • 取崩し率を高く設定すると必要な資産額は小さく表示されますが、資産を使い切るリスクも高まります。一般的な目安である4%前後から試算することをおすすめします。
  • パートタイム収入を0のままにすると「資産の取崩しだけで生活費をまかなえるか」を判定します。実際に働く予定がある場合は見込み年収を入力すると、より実態に近い判定になります。
  • 期待運用利回りは楽観的な数値を入力すると到達までの期間が実際より短く表示されるため、株式市場の長期平均を参考にした保守的な数値(年率5〜7%程度)で試算することをおすすめします。
  • バリスタFIREに到達していても、想定していたパートタイム収入や運用利回りが実際と異なる場合は生活費をまかなえなくなる可能性があるため、定期的に再計算して前提を見直すことをおすすめします。

活用シーン

フルタイムからの転身を検討する

バリスタFIREに到達していれば、収入は下がっても働く時間や内容の自由度が高い仕事への転身を検討しやすくなります

副業・パートタイム収入の目標設定

現在の資産額では生活費に届かない場合、あとどれだけのパートタイム収入があれば生活費をまかなえるかの目安になります

コーストFIREと組み合わせた中間目標の設計

完全リタイアまでの間に、コーストFIRE(追加積立不要)→バリスタFIRE(パートタイム収入併用)という段階的な目標設定に活用できます

資産取崩し計画の健全性チェック

取崩し率を変えて試算し、想定する生活費に対して無理のない取崩しペースになっているかを確認できます

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用語集

バリスタFIRE
フルタイムの収入がなくても、資産からの安全な取崩し額とパートタイムの収入を組み合わせれば生活費をまかなえる状態のことです。労働時間の短い仕事(カフェのバリスタ等)に転じても生活が成立する、という比喩が名称の由来です
4%ルール
資産額の4%相当を毎年生活費として引き出しても、資産が大きく減らずに生活できるという考え方です。取崩し率のデフォルト値として広く使われています
取崩し率
資産から毎年引き出す金額を、資産総額に対する割合で表したものです。取崩し率を高く設定するほど必要な資産額(バリスタFIREナンバー)は小さくなりますが、資産を使い切るリスクも高まります
コーストFIRE
今すぐ追加の積立をやめても、資産が運用成長だけでリタイア年齢までに目標額へ到達する状態です。バリスタFIREとは異なりパートタイム収入を前提としません
バリスタFIREナンバー
パートタイム収入だけでは足りない生活費の不足分を、取崩し率で逆算して必要な資産額に換算した数値です。現在の資産額がこの数値を上回っていればバリスタFIRE達成となります

よくある質問

コーストFIREはフルタイムの収入を継続することを前提に、追加の積立をやめても運用成長だけで目標額に到達できる状態を指します。一方バリスタFIREはフルタイムを辞め、資産の取崩しとパートタイムの収入を組み合わせて生活費をまかなう状態を指します。バリスタFIREの方がより「早期リタイアに近い」働き方の変化を伴います。

一般的には4%ルール(年間支出の25倍の資産があれば、資産を大きく減らさずに生活できるという考え方)に基づき4%前後がよく使われます。長期のリタイア期間を想定する場合や市況への不安がある場合は、より保守的な3%台を使う考え方もあります。

実際に想定している仕事の時給・勤務時間から見込める年間の税引前収入を入力してください。収入が不確実な場合は保守的な金額で試算し、結果が「未達」と出た場合は必要な資産額との差を確認して積立計画を見直すことをおすすめします。

運用利回りやパートタイム収入が想定を下回った場合、生活費をまかなえなくなる可能性があります。到達後も定期的に再計算し、前提が変わっていないか確認することをおすすめします。

保存されません。入力内容はすべてお使いのブラウザ内で計算処理されるだけで、サーバーへ送信されることはありません。
ツールくん

余談ですが ― バリスタFIREという名前の由来

バリスタFIREという名称は、米国のFIRE(Financial Independence, Retire Early、経済的自立と早期リタイア)コミュニティの中で生まれた表現です。フルタイムの仕事を完全に辞める代わりに、カフェのバリスタのような労働時間が短く比較的気軽に始められる仕事に転じても、資産からの取崩しと組み合わせれば生活が成立する、という発想が背景にあります。米国ではカフェチェーンでパートタイム勤務者にも健康保険等の福利厚生を提供している例があり、そうした働き方の選択肢が念頭に置かれていたともいわれています。

FIREムーブメントは当初「完全リタイア」を最終目標として語られることが多くありましたが、実際に資産形成を進める人々の間で、完全リタイアに至る前の中間的な選択肢への関心が高まりました。コーストFIREが「フルタイムを続けながら積立をやめる」中間状態であるのに対し、バリスタFIREは「フルタイムを辞めてパートタイムに移行する」というもう一歩進んだ中間状態として位置づけられています。

バリスタFIREの考え方は、経済的な安心感だけでなく、健康保険等の福利厚生を保ちながら労働時間を減らせるという実務的なメリットも評価され、特に医療保険制度が公的皆保険ではない国で支持を集めてきました。日本のように国民皆保険制度がある国では福利厚生面の事情は異なりますが、「完全に働かないか、フルタイムで働き続けるか」の二択ではない柔軟な働き方の選択肢として関心を集めています。

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