車の保有総コスト(TCO)計算・真の維持費シミュレーター
車両価格・ローン金利・燃費・保険料・メンテナンス費用・減価率から、ローン利息・燃料費・保険料・メンテナンス費・減価損失を合算した「真の保有総コスト(TCO)」を保有期間ベースで試算します。
車の保有総コスト(TCO)とは
車の保有総コスト(Total Cost of Ownership、TCO)とは、車両価格やローン返済額だけでなく、燃料費・保険料・メンテナンス費用・そして手放すときまでに失われる価値(減価損失)までを合算した、その車を持ち続けるために実際にかかる費用の総額のことです。「車両価格が安い=維持費も安い」とは限らず、燃費や保険料率、減価の速さによって総コストの順位が入れ替わることも珍しくありません。
本ツールは、既存の money.wealth.auto_loan(ローン返済額のみ)・car_depreciation(減価のみ)・car_affordability(購入予算の逆算のみ)がそれぞれ単一の要素を試算するのに対し、これらの要素を保有期間ベースで合算し、月あたり・1kmあたりの「真の維持費」として一本化して示します。車種同士の維持費を横並びで比較したいときや、購入前に総コストの規模感をつかみたいときに活用できます。
使い方
- 車両価格・頭金・ローン条件を入力する 購入予定または保有中の車両価格、頭金、ローンの返済期間・金利を入力します
- 保有期間を入力する 何年間その車を持ち続ける前提でコストを試算するかを入力します(下取り・乗り換えまでの想定年数)
- 走行距離・燃費・燃料価格を入力する 年間の走行距離、燃費(km/L)、給油する燃料の価格を入力します
- 保険料・メンテナンス費用・減価率を入力する 年間の自動車保険料、車検・整備・税金等の年間メンテナンス費用、年間の減価率の目安を入力します
- 結果を確認する 保有期間中のローン利息・燃料費・保険料・メンテナンス費・減価損失の内訳と、月あたり・1kmあたりのコストが表示されます
使いこなすためのヒント
- 車両価格が安くても燃費が悪い車種や減価が速い車種は、保有総コストで見ると割高になることがあります。車両価格だけで比較せず、必ず総コストで比較してください。
- 年間の減価率は車種・年式・人気度によって大きく異なります。中古車販売サイトの同一車種・同年式の相場を数年分調べると、より実態に近い減価率を見積もれます。
- 保有期間を短く設定するほど、減価損失が総コストに占める割合が大きくなる傾向があります。短期間での乗り換えを想定している場合は、燃費よりも減価率の見積もりを重視してください。
- ローン返済額のシミュレーションだけを詳しく確認したい場合は、既存の money.wealth.auto_loan もあわせてご利用ください。
活用シーン
車種同士の維持費比較
車両価格が近い複数の車種について、燃費・保険料率・想定される減価の速さを変えて試算し、総コストの安い選択肢を比較できます
購入前の総コストの把握
ローンの月々の返済額だけを見て判断すると見落としがちな燃料費・保険料・減価損失まで含めた、保有中の負担の規模感を事前に把握できます
ガソリン車とハイブリッド車の比較検討
車両価格が高くても燃費が良い車種と、車両価格が安くても燃費が劣る車種とで、燃料費を含めた総コストがどちらが有利かを確認できます
下取り・乗り換えのタイミングの検討
保有期間を変えて試算し直すことで、何年乗り続けると1kmあたりのコストが下がってくるかの傾向をつかめます
用語集
- 保有総コスト(TCO)
- その車を持ち続けるためにかかる費用の総額のことです。車両価格・ローン利息だけでなく、燃料費・保険料・メンテナンス費用・減価損失までを含めた「真の維持費」を指します
- 減価損失
- 車両価格から、保有期間終了時点で見込まれる推定価値(残存価値)を差し引いた金額のことです。車は購入した瞬間から価値が下がり始める資産のため、保有総コストの中でも大きな割合を占めることが多い費目です
- 残存価値
- 一定期間使用したあとにその車が持つと見込まれる価値(下取り価格・売却価格の目安)のことです。本ツールでは年間の減価率を定率法で複利計算して算出します
- 定率法(減価率)
- 前年末の価値に対して一定の割合ずつ価値が減っていく減価の計算方式です。初年度の減価額が最も大きく、年を追うごとに減価額が小さくなっていく特徴があります
- 燃費(km/L)
- ガソリン等の燃料1リットルあたりに走行できる距離のことです。値が大きいほど燃料費を抑えられ、保有総コストを下げる要因になります
- 保有期間
- 本ツールで保有総コストを試算する対象期間のことです。実際に何年乗るかの前提によって、ローン利息・燃料費・減価損失の合算結果が変わります
よくある質問
余談ですが ― 「本体価格」が安さの答えとは限らない理由
車選びでは、多くの人がまず車両価格やローンの月々の返済額に注目します。しかし実際に家計を圧迫するのは、目に見えにくい燃料費・保険料・そして年々進む価値の目減り(減価)であることが少なくありません。安い車を選んだつもりが、燃費の悪さや保険料率の高さ、リセールバリューの低さによって、結果的に割高な買い物になってしまうケースは珍しくないのです。
海外の自動車情報サイトが「5年間の保有総コスト」というランキングを毎年発表しているのも、車両価格だけを見た比較がいかにミスリーディングになりやすいかを物語っています。同じ価格帯の車でも、ブランドや車種によって数十万円単位で保有総コストが変わることも珍しくありません。
特に大きな影響を持つのが減価損失です。車は購入した瞬間から価値が下がり始め、特に人気の低い車種やモデルチェンジの直前に発売された車種は、数年で価値が大きく目減りすることがあります。逆にリセールバリューが高いと評判の車種は、購入価格が多少高くても、手放すときの価値の残り方によって総コストで有利になることがあります。車選びの際は、目先の価格だけでなく「持ち続けたときにいくらかかるか」という視点を持つことが、後悔のない選択につながります。