CDラダー計算ツール(複数CD満期分散シミュレーター)
CD(譲渡性預金)を満期時期の異なる複数口に分けて預ける「CDラダー」戦略の残高推移を試算する無料ツール。各口の期間・APYを入力すると、満期のたびに最長期間のCDへ再投資する前提で将来の残高と実効利回りを計算します。
CDラダーとは
CDラダーとは、1つのまとまった資金を1本のCD(譲渡性預金)にまとめて預けるのではなく、満期時期が異なる複数のCDに分けて預ける戦略です。それぞれのCDが順番に満期を迎えるため、資金の一部を定期的に引き出せる状態を保ちながら、残りの資金は長期預入で得られる高めの金利で運用を続けられます。
このツールは、各口が自分の預入期間で運用され、満期を迎えるたびに元本+利息の全額をラダーの中で最も長い期間・APYの新しいCDへ再投資し続けると仮定して、複数年後の残高推移を試算します。これは多くの利用者がラダー運用を継続する際に採用する一般的な方法です。
CDラダー計算ツールの使い方
- 総預入額を入力する ラダー全体に投じる金額を入力します。追加した口数に応じて均等に振り分けられます。
- CDの口数分だけ行を追加する 例えば3・6・9・12か月のように、各口の預入期間(か月)とAPYを入力します。
- 運用年数を設定する 各口が満期のたびにそれぞれの利率で再投資され続けると仮定して、何年後までの残高を試算するか設定します。
- 残高推移と内訳を確認する 年ごとの合計残高・実効年利回り・運用終了時点での各口の内訳を確認します。
使いこなすためのヒント
- 期間の間隔は3か月おきなど均等にしておくと、不規則な塊ではなく決まったペースで口が満期を迎えるようになります。
- 何口に分けるか迷う場合は、まず3・6・9・12か月の4口構成から始め、実際にどのくらいの頻度で資金へアクセスしたくなるかを見てから口数を調整すると良いでしょう。
- ラダーを組む前に、その銀行の中途解約ペナルティを確認しておきましょう。各口をそれぞれの満期まで保有し続けられることが前提のため、途中解約が多くなるとラダーの流動性メリットが薄れます。
- 銀行によっては、ラダーを構成する複数のCDを1つの口座からまとめて開設できる場合があります。複数の口座を個別に管理するより、満期日の把握や再投資の手間を減らせます。
CDラダー計算ツールの活用シーン
これからラダーを組む場合の比較検討
口数や期間の組み合わせをいくつか試し、流動性と利回りのバランスが希望に合う構成を探せます。
すでに保有しているラダーの将来予測
保有中の各CDの期間・金利を入力すれば、数年後の合計残高がおおよそどうなるか把握できます。
単一のCDとの比較
単一CD向けの計算ツールと合わせて使うことで、満期を分散させることでどの程度利回りに差が出るかを比較できます。
CDラダー用語集
- CDラダー
- 1つの資金を満期時期の異なる複数のCDに分けて預けることで、資金が段階的に利用可能になるようにする運用戦略。
- 口(ラング)
- ラダーを構成する個々のCDのこと。それぞれ独自の預入期間とAPYを持つ。
- APY(年間利回り)
- 複利効果を織り込んだ、1年間あたりの実質的な利回りを1つの割合で表したもの。
- 満期
- CDの預入期間が終了する時点。この時点で元本と利息を中途解約ペナルティなしで受け取れる。
- 再投資
- 満期を迎えたCDの受取額を引き出さずに新しいCDへ預け直すこと。ラダーを何年も継続運用するための基本動作。
- 実効年利回り
- ラダーの当初預入額と試算後の最終残高から逆算した年平均成長率。ラダー全体を単一の固定利率と比較しやすくする指標。
CDラダーに関するよくある質問
余談ですが ― 金利が動き出すとラダーが見直される理由
CDラダーという考え方自体は古くからありますが、長らく続いた超低金利の時代を経て中央銀行が金利を大きく引き上げ始めると、改めて注目されるようになりました。金利が上昇局面にあるときに大きな資金を1本の長期CDへ固定してしまうと、1年後にはさらに高い金利が登場しているかもしれません。そのため多くの人が資金を複数の期間へ分散させ、一部を定期的に、より新しく有利な金利のCDへ乗り換えられるようにしています。
逆に金利が今後下がっていくと見込まれる局面では話が変わります。今の利回りが特に良いと考える人は、資金の一部を将来より低い金利で再投資するリスクにさらし続けるラダーよりも、できるだけ長い期間、今の金利を固定できる単一の長期CDを選ぶこともあります。どちらが正しいというものではなく、今後の金利の見通しと、途中でどれだけ資金へアクセスしたいかによって選び方が変わります。
実務上は、あえて期間の異なる口を組み合わせてラダーを作るケースも多く見られます。3か月・6か月といった短めの口を手前に置くことで最初の再投資判断を早く迎えられるようにし、9か月・12か月以上といった長めの口は、当面使う予定のない資金を高めの固定金利でしっかり運用する役割を持たせる、という考え方です。