マネーマーケット口座(MMA)比較計算ツール
預入額・期間を入力すると、米国のCD・HYSA(高利回り貯蓄口座)・MMA(マネーマーケット口座)の3つの預金型商品を同じ条件で比較し、満期時の受取額を試算できます。
CD・HYSA・MMAは何が違うのか
CD(Certificate of Deposit、譲渡性預金に近い定期預金)は決まった期間だけ資金を預ける代わりに固定のAPYが保証される商品で、満期前に引き出すとペナルティが発生します。HYSA(High-Yield Savings Account、高利回り貯蓄口座)は銀行がいつでも金利を変更できる変動金利で、ペナルティなくいつでも引き出せます。MMA(Money Market Account、マネーマーケット口座)もHYSAと同じ変動金利の預金型商品ですが、小切手の振り出しやデビットカードでの引き出しに対応する銀行が多く、当座預金に近い流動性を持つ一方で、最低残高要件や月間の取引回数制限がある銀行も少なくありません。
このツールは、固定金利のCDが満期時にいくらになるかを試算し、同じ金額を同じ期間だけHYSA・MMA(いずれも入力した金利が変わらないと仮定)に預けた場合の評価額と横並びで比較します。あわせて、CDを中途解約した場合に発生する推定ペナルティ額も計算します。
CD・HYSA・MMA比較ツールの使い方
- 預入額を入力する 3つの口座すべてに同額を預けたと仮定して比較します。
- CDのAPYと比較期間を入力する 検討している銀行・信用組合が提示しているAPYと期間(か月)を入力します。
- 比較用のHYSA・MMAのAPYを入力する 現在の主要なHYSA・MMAの金利を入力すると、同じ期間での3つの選択肢を比較できます。
- 中途解約ペナルティを入力する(該当する場合) 満期まで引き出す予定がなければ0のままで構いません。
使いこなすためのヒント
- 比較する際は表面上の金利ではなくAPYで見比べましょう。APYにはすでに複利効果が織り込まれているため、条件が異なる商品同士を公平に比較できます。
- MMAを検討する場合は、金利だけでなく最低残高要件や月間取引回数の制限もあわせて確認しましょう。要件を下回ると金利が下がったり手数料が発生したりする銀行があります。
- 固定金利でありながら手数料なしで中途解約したい場合は「no-penaltyCD」を提供している銀行がないか確認しましょう。通常のCDよりわずかに金利は低めです。
- HYSA・MMAの金利はいつでも変わる可能性があるため、ここで入力する金利はあくまで試算時点のものです。長期間の比較をする場合は定期的に見直しましょう。
こんなときに使えます
CD・HYSA・MMAのどれにするか迷ったとき
お金を固定する前に、CDの確定した受取額と、流動性のあるHYSA・MMAの評価額を比較できます。
小切手やデビットカードでの引き出しが必要なとき
HYSAでは対応していないことが多い引き出し手段がMMAでどの程度の金利差になるか試算できます。
CDを中途解約する場合のコストを見積もりたいとき
満期前に引き出す前に、推定ペナルティ額を確認できます。
用語集
- APY(Annual Percentage Yield)
- 複利効果を含めた実質的な年間利回りを1つのパーセンテージで表したものです。
- CD(Certificate of Deposit)
- 決まった期間だけ資金を預け入れる代わりに固定APYが保証される定期預金型の商品で、引き出しには制約があります。
- HYSA(High-Yield Savings Account)
- 主にオンライン銀行が提供する、全国平均を大きく上回る変動APYの貯蓄口座で、資金はいつでも引き出せます。
- MMA(Money Market Account)
- HYSAと同じ変動APYの預金型商品ですが、小切手やデビットカードでの引き出しに対応する銀行が多く、最低残高要件を課している場合が多い口座です。
- 中途解約ペナルティ
- CDを満期前に解約した際に課される手数料で、多くの場合「利息の何か月分」という形で計算されます。
- FDIC保険
- 米国連邦預金保険公社による預金保護制度で、加盟銀行であれば預金者1人・銀行1行・口座区分ごとに25万ドルまでCD・HYSA・MMAのいずれも保護されます。
よくある質問
余談ですが ― マネーマーケット口座はなぜ「口座」であって「ファンド」ではないのか
マネーマーケット口座(MMA)は、名前が似ているマネーマーケットファンド(MMF、Money Market Mutual Fund)としばしば混同されますが、法的にはまったく別の商品です。MMAは銀行や信用組合が提供する預金口座であり、CD・HYSAと同様にFDIC(または信用組合ならNCUA)の保険対象になります。一方MMFは証券会社が販売する投資信託の一種で、短期国債やコマーシャルペーパーなどに投資する商品であり、SIPC(証券投資者保護公社)の対象にはなってもFDIC保険の対象にはなりません。
この違いが実際に問題になったのが2008年の金融危機です。大手MMFの1つが投資先の破綻により基準価額が1株1ドルを割り込む「元本割れ(breaking the buck)」を起こし、投資信託であるMMFにも元本割れのリスクがあることが広く知られるきっかけになりました。銀行のMMAではこうした値動きは起こらず、預けた金額に利息が加算されるだけの仕組みです。名前が似ているために窓口で言い間違えられることも多いですが、口座を開く前にはどちらの商品なのかを必ず確認しておくと安心です。