CD(米国の定期預金)計算ツール
預入額・APY(年利回り)・預入期間を入力すると、米国のCD(Certificate of Deposit、譲渡性預金に近い定期預金)の満期受取額を試算し、高利回り貯蓄口座(HYSA)との比較もできます。
CDとHYSAは何が違うのか
CD(Certificate of Deposit)は、決まった期間だけお金を預ける代わりに固定のAPY(年利回り)が保証される定期預金型の商品で、満期前に引き出すとペナルティが発生します。一方、HYSA(High-Yield Savings Account、高利回り貯蓄口座)は銀行がいつでも金利を変更できる変動金利ですが、ペナルティなくいつでも引き出せる流動性があります。
このツールは、固定金利のCDが満期時にいくらになるかを試算し、同じ金額を同じ期間だけHYSA(入力した金利が変わらないと仮定)に預けた場合の評価額と比較します。あわせて、CDを中途解約した場合に発生する推定ペナルティ額も計算します。
CD計算ツールの使い方
- 預入額を入力する CDに預ける金額(比較用にHYSAにも同額を預けたと仮定します)を入力します。
- CDのAPYと期間を入力する 検討している銀行・信用組合が提示しているAPYと期間(か月)を入力します。
- 比較用のHYSAのAPYを入力する 現在の主要なHYSAの金利を入力すると、同じ期間での2つの選択肢を比較できます。
- 中途解約ペナルティを入力する(該当する場合) 満期まで引き出す予定がなければ0のままで構いません。
使いこなすためのヒント
- 比較する際は表面上の金利ではなくAPYで見比べましょう。APYにはすでに複利効果が織り込まれているため、条件が異なる商品同士を公平に比較できます。
- 満期時期をずらして複数のCDに分散する「CDラダー」を組むと、残りの資金は高めの固定金利を維持しながら、一定期間ごとに資金へアクセスできます。
- 固定金利でありながら手数料なしで中途解約したい場合は「no-penaltyCD」を提供している銀行がないか確認しましょう。通常のCDよりわずかに金利は低めです。
- HYSAの金利はいつでも変わる可能性があるため、ここで入力する金利はあくまで試算時点のものです。長期間の比較をする場合は定期的に見直しましょう。
こんなときに使えます
CDと貯蓄口座のどちらにするか迷ったとき
お金を固定する前に、CDの確定した受取額と変動金利のHYSAを比較できます。
複数の期間でCDを分散させたいとき(CDラダー)
検討している期間ごとにこのツールを実行し、満期受取額を並べて比較できます。
CDを中途解約する場合のコストを見積もりたいとき
満期前に引き出す前に、推定ペナルティ額を確認できます。
用語集
- APY(Annual Percentage Yield)
- 複利効果を含めた実質的な年間利回りを1つのパーセンテージで表したものです。
- CD(Certificate of Deposit)
- 決まった期間だけ資金を預け入れる代わりに固定APYが保証される定期預金型の商品で、引き出しには制約があります。
- HYSA(High-Yield Savings Account)
- 主にオンライン銀行が提供する、全国平均を大きく上回る変動APYの貯蓄口座で、資金はいつでも引き出せます。
- 中途解約ペナルティ
- CDを満期前に解約した際に課される手数料で、多くの場合「利息の何か月分」という形で計算されます。
- FDIC保険
- 米国連邦預金保険公社による預金保護制度で、加盟銀行であれば預金者1人・銀行1行・口座区分ごとに25万ドルまでCD・貯蓄口座の両方が保護されます。
よくある質問
余談ですが ― CDの金利と貯蓄口座の金利はなぜ動き方が違うのか
CDの金利とHYSAの金利は、どちらも市場全体の金利動向の影響を受けますが、必ずしも同じように動くとは限りません。銀行はCDの金利を「その預入期間中に金利がどう推移しそうか」という見通しに基づいて設定するため、将来の利下げを見込んでいる銀行では、長期のCDの金利が自行のHYSAの現在の金利よりも低く設定されることがあります。これは事実上「今の貯蓄口座の金利は長続きしない」という見立てに賭けているようなものです。
同じ銀行の1年物CDが、同じ銀行のHYSAより金利が低くなることがあるのはこのためです。CDはその後の金利動向にかかわらず、契約時点の金利を1年間固定します。一方HYSAの金利は、市場全体の金利環境が変わった瞬間に引き下げられる可能性があります。近いうちに金利が下がると予想する人にとっては、この「固定」は価値のある保険のように映りますが、逆に金利上昇を見込む人や、資金の自由度を重視する人にとってはHYSAの方が好まれる傾向にあります。