借金返済シミュレーター(スノーボール法・アバランチ法比較)
複数の借金の残高・金利・最低返済額と毎月の追加返済可能額を入力すると、スノーボール法(残高の小さい順)とアバランチ法(金利の高い順)で完済までの期間・総支払利息を試算して比較します。
スノーボール法とアバランチ法とは
複数の借金を抱えている場合、どの借金から優先的に返済するかによって、完済までの期間や支払う総利息額が変わります。代表的な考え方が「スノーボール法」と「アバランチ法」の2つです。スノーボール法は残高が最も小さい借金から返済し、1件ずつ完済していく達成感を積み重ねてモチベーションを維持しやすい方式です。アバランチ法は金利が最も高い借金から返済し、数学的に総支払利息を最小化できる方式です。
本ツールは、複数の借金(残高・年利・最低返済額)と毎月の追加返済可能額を入力すると、両方式でそれぞれ完済までの期間・総支払利息・総支払額を試算し、どちらが有利かを比較表示します。どちらの方式でも、すべての借金へ最低返済額を支払ったうえで、追加返済可能額を優先順位が最も高い1件に集中投下し、完済した借金の最低返済額は次の優先順位の借金への追加返済に回されます。
使い方
- 借金の残高・年利・最低返済額を入力する クレジットカード・カードローン・自動車ローン等、返済中の借金をすべて入力します
- 借金を追加する 3件以上ある場合は「借金を追加する」で入力欄を増やせます
- 毎月の追加返済可能額を入力する 最低返済額の合計に加えて、無理なく追加で返済に回せる金額を入力します
- 結果を比較する スノーボール法とアバランチ法それぞれの完済までの期間・総支払利息を比較し、自分に合う方式を選びます
使いこなすためのヒント
- クレジットカードのリボ払いは年利15〜18%程度と高金利であることが多く、アバランチ法では優先的な返済対象になりやすい傾向があります。まずは金利の高い借金から見直すことをおすすめします。
- 完済までの期間が長すぎる、または「完済できません」と表示される場合は、毎月の追加返済可能額を見直すか、借金の借り換え(おまとめローン等)による金利引き下げも検討してみてください。
- スノーボール法とアバランチ法で総支払利息の差が小さい場合は、無理に合理的な方式にこだわらず、自分がモチベーションを維持しやすい方式を選ぶことも大切です。
- 借金の名前は任意項目ですが、「クレジットカードA」「自動車ローン」のように入力しておくと、どの借金がどの状態かが分かりやすくなります。
活用シーン
複数の借金の返済計画を立てる
クレジットカードのリボ払い・カードローン・自動車ローン等、複数の借金を抱えている場合に、どこから優先的に返済すべきかの判断材料になります
モチベーション重視か総支払額重視かを選ぶ
早期の達成感を重視するスノーボール法か、総支払額の最小化を重視するアバランチ法か、自分の性格や状況に合った方式を選べます
追加返済額を増やした場合の効果を確認する
毎月の追加返済可能額を変えて試算し直すことで、繰り上げ返済にいくら回せば完済が早まるかを確認できます
用語集
- スノーボール法
- 残高が最も小さい借金から優先的に返済していく方式です。1件ずつ完済していく達成感を早期に得やすく、返済へのモチベーションを維持しやすいとされています。
- アバランチ法
- 金利が最も高い借金から優先的に返済していく方式です。数学的には、複数の借金がある場合に総支払利息を最小化できる合理的な方式とされています。
- 年利(APR)
- 借入額に対して1年間で発生する利息の割合を示す数値です。クレジットカードのリボ払いは年利15〜18%程度と高めに設定されていることが多く、優先的な返済対象になりやすい傾向があります。
- 追加返済額
- 毎月の最低返済額に加えて、追加で返済に回せる金額のことです。この金額を1件の借金に集中投下することで、複数の借金に分散して返済するより早く完済できます。
よくある質問
余談ですが ― 「雪だるま」と「雪崩」、名前の由来
スノーボール法という名前は、雪山で小さな雪玉を転がしていくと、転がるうちにどんどん雪が付着して大きな雪だるまになっていく様子にたとえられています。小さな借金を1件完済すると、その借金に充てていた最低返済額が次の借金への追加返済に回され、返済に使える金額が雪だるま式に増えていくことから、この名前が付けられました。
一方のアバランチ法は「雪崩」を意味する英語(avalanche)に由来します。雪崩は山の斜面で最も不安定な(崩れやすい)場所から発生することが多いとされており、これになぞらえて、最も金利が高い(返済を後回しにするほど負担が大きくなる)借金から崩していくという考え方を表しています。
この2つの返済戦略は、米国の個人金融アドバイザーの間で2000年代から広く提唱されるようになりました。特にスノーボール法は、家計再建のベストセラー書籍で「行動経済学的に見て、数字上の合理性よりも心理的な達成感の方が継続の力になる」という考え方とともに紹介され、多くの人に知られるようになったといわれています。