年収偏差値・パーセンタイル計算

年収を入力すると、国税庁「民間給与実態統計調査」の年収分布データに基づき、あなたの年収が給与所得者全体の中で上位何%・偏差値いくつに相当するかを算出します。

給与階級別の給与所得者数・構成比(令和6年分)

国税庁「民間給与実態統計調査」による、1年を通じて勤務した給与所得者(男女計)の年収階級別の人数と構成比です。

年収階級 人数 構成比
1,000,000円以下 3,934千人 7.7%
1,000,000円超 2,000,000円以下 5,707千人 11.1%
2,000,000円超 3,000,000円以下 6,767千人 13.2%
3,000,000円超 4,000,000円以下 8,258千人 16.1%
4,000,000円超 5,000,000円以下 7,870千人 15.3%
5,000,000円超 6,000,000円以下 6,059千人 11.8%
6,000,000円超 7,000,000円以下 3,907千人 7.6%
7,000,000円超 8,000,000円以下 2,710千人 5.3%
8,000,000円超 9,000,000円以下 1,741千人 3.4%
9,000,000円超 10,000,000円以下 1,208千人 2.4%
10,000,000円超 15,000,000円以下 2,306千人 4.5%
15,000,000円超 20,000,000円以下 576千人 1.1%
20,000,000円超 25,000,000円以下 147千人 0.3%
25,000,000円超 174千人 0.3%

出典: 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」第21表

年収偏差値・上位何%とは

自分の年収が高いのか低いのかは、金額そのものを見ても判断できません。知りたいのは「全体の中でどのあたりに位置するのか」です。このツールは、入力した年収を給与所得者の実際の分布に当てはめ、上位何%にあたるかと、平均を50とした偏差値の2通りで位置を示します。

この2つは同じ位置を別の方法で表したものです。上位何%は実際の分布からそのまま求めるため、低い年収帯に人が集中し高所得者がわずかに広がるという現実の形を反映します。一方の偏差値は左右対称の分布を仮定するため、他の統計と比べやすい反面、両端では実態とのずれが大きくなります。いずれも国税庁の調査に基づき、1年を通じて勤務した給与所得者だけが対象です。

年収の位置を調べる手順

  1. 年収を入力する 税引き前の個人の年収を万円単位で入力します。統計は1人あたりの数値のため、世帯年収を入れると位置が実際より高く出ます。
  2. 上位何%かを確認する 自分より年収が低い人の割合と、上位何%にあたるかが表示されます。実際の分布から求めた値です。
  3. 偏差値と見比べる 偏差値50が平均、60でおよそ上位16%、70でおよそ上位2.3%にあたります。他の統計と比較したいときに使ってください。
  4. グラフ上の位置を見る 分布のグラフに自分の位置が示されます。前後にどれだけの人がいるのかを視覚的に把握できます。

使いこなすためのヒント

  • 国税庁の統計は「1年を通じて勤務した給与所得者」が対象のため、年の途中で転職・退職した場合や個人事業主の所得は含まれていません。
  • 偏差値50が平均年収478万円の位置に相当し、偏差値60はおおよそ上位16%、偏差値70は上位2.3%程度の水準です。
  • 年収は勤続年数や年齢によっても大きく変わるため、同世代・同業種内での比較には別途の統計を参照することをおすすめします。
  • パーセンタイルは実際の分布データを線形補間して算出しているため、正規分布を仮定した偏差値よりも実態に近い指標です。

年収偏差値の活用シーン

転職時の提示年収を評価する

提示された金額が世間的にどの水準なのかを客観的に確認できます。希望を伝える際の根拠としても使えます。

昇給の目標を決める

目指したい順位から逆算すれば、具体的な年収の目標額が決まります。漠然とした希望を数字に落とし込めます。

平均年収との違いを理解する

平均を下回っていても中央より上ということがあります。分布の偏りを踏まえて自分の位置を正しく捉えられます。

統計の読み方を確かめる

上位何%と偏差値のずれを見比べると、正規分布を仮定することの限界が具体的に分かります。

年収統計の用語

上位何%
自分より年収が高い人が全体に占める割合です。上位10%なら、9割の人は自分より年収が低いことを意味します。
偏差値
平均を50、標準偏差を10として位置を表す指標です。試験の成績でよく使われますが、年収など他の数値にも同じ計算が使えます。
標準偏差
数値が平均からどれだけ散らばっているかを表す値です。ここでは階級の中央値から約326万円と推定しています。
線形補間
区切られた階級の中では均等に分布しているとみなして、途中の値を推定する方法です。階級内での位置の算出に使っています。
中央値
全体をちょうど半分に分ける値です。年収の分布は上に偏っているため、平均より中央値のほうが低くなります。
1年勤続者
1年を通じて同じ勤務先に勤めた給与所得者を指します。年の途中の転職者・退職者や自営業者はこの統計に含まれません。

よくある質問

国税庁「民間給与実態統計調査」が公表する年収階級別の人数データから平均年収(478万円)と標準偏差を算出し、偏差値50を平均年収の位置として「50 + 10×(あなたの年収−平均)/標準偏差」の式で計算しています。

令和6年分の統計では、年収1000万円はおおよそ偏差値65〜67、上位5〜6%程度に相当します。ただし年齢や勤続年数を考慮しない全体平均との比較のため、同世代内での位置とは異なる場合があります。

パーセンタイル(上位◯%)は実際の分布データそのものに基づく指標で、偏差値は正規分布を仮定した近似値です。どちらも同じ立ち位置を別の表現で示すもので、正規分布からのズレが大きい高所得層ほどパーセンタイルの方が実態に近い数値になります。

はい。本ツールは国税庁の統計が個人単位の給与所得者データであるため、個人の年収(世帯合算前の金額)を入力してください。世帯年収で計算すると、実際より高い偏差値・パーセンタイルが表示されてしまいます。
ツールくん

余談ですが ― 「偏差値」という言葉が年収にも使われる理由

偏差値という言葉は日本では大学受験の合否判定で広く知られていますが、本来は「あるデータ群の中で、個々の値が平均からどれだけ離れているか」を表す統計学の一般的な指標です。平均を50、標準偏差1つ分のズレを10として変換するこの手法は、テストの点数だけでなく、身長・体重・年収など正規分布に近いあらゆる量的データに応用できます。年収の偏差値を知ることは、自分の収入が社会全体の中でどのあたりに位置しているかを、感覚ではなく数値で把握する手がかりになります。

本ツールが参照している「民間給与実態統計調査」は、国税庁が昭和24年分から70年以上続けている調査で、源泉徴収義務者を通じて実際の給与データを収集しているため、アンケート調査よりも実態に近い数値が得られるという特徴があります。令和6年分の調査では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は478万円で、対前年比3.9%増と近年では大きな伸びを記録しました。

ただし平均年収はあくまで全体の平均であり、実際の分布は年収300万円台にもっとも多くの人が集まる「右に長く伸びた」形をしています。これは一部の高所得者が平均を大きく引き上げているためで、実際には給与所得者の半数以上が平均年収(478万円)よりも低い年収帯に位置しています。パーセンタイル表示はこうした分布の歪みをそのまま反映できるため、偏差値だけでは見えにくい「自分より年収が低い人が実際何割いるか」を直感的に把握できます。