DNS伝播チェッカー
ドメインのDNSレコードをGoogle・Cloudflare等複数の公開DNSリゾルバーへ一斉に問い合わせ、ネームサーバー移行後の変更が世界的に伝播済みかを比較表示します。
Tips
- ネームサーバーやAレコードを変更した直後は、TTL(キャッシュ有効期間)が切れるまで古い値を返すリゾルバーが残ることがあり、これは異常ではありません。
- 全リゾルバーで値が一致しない場合、まずTTLを確認しましょう。TTLが長い(例: 24時間)ほど伝播完了までに時間がかかります。
- レコードタイプはAだけでなく、MXやTXT(SPF/DKIM等)の変更確認にも使えます。メール系の設定変更後は必ずTXTも確認しましょう。
- 「NXDOMAIN」はドメイン自体が存在しないという回答です。タイプミスやドメインの期限切れがないか確認してください。
- 本ツールは海外の公開リゾルバーにも問い合わせるため、海外ユーザー向けの伝播状況を把握する手がかりにもなります。
よくある質問
余談ですが ― DNSの「伝播」は誰かが配信しているわけではない
DNSの仕組みは1983年に考案された当初から「階層的なキャッシュ」を前提に設計されています。世界中のDNSサーバーが同じ問い合わせを毎回ルートサーバーまで遡って解決していたら性能が持たないため、各リゾルバーは一度得た回答をTTL(Time To Live)の間だけ自分のキャッシュに保持し、同じ質問には再びキャッシュから即答します。この仕組みのおかげでDNSは高速ですが、裏を返せば「変更が全世界に伝わるまでの遅延」という副作用も生まれました。
この遅延は俗に「DNS伝播(DNS Propagation)」と呼ばれますが、実際には情報が能動的に世界中へ配信されているわけではありません。正しくは、各リゾルバーが持つ古いキャッシュがTTL切れとともに順次消え、次に問い合わせが来たタイミングで新しい値を取得し直すという、受動的な入れ替わりの積み重ねです。TTLを24時間に設定していると、理論上は変更後24時間はどこかのリゾルバーが古い値を返し続ける可能性があります。
本ツールが使うDoH(DNS over HTTPS)は、もともと2018年前後にMozillaやGoogleが「ISPや通信経路上の第三者にDNSクエリの内容を見られたくない」というプライバシー動機で普及を進めた技術です。HTTPS通信に紛れ込ませることでDNSクエリを暗号化・秘匿できる一方、副産物として複数の公開リゾルバーへサーバー経由で手軽に問い合わせられる標準化されたJSON APIも普及しました。